熱中症のメカニズム |
人は皮膚からの放熱や発汗より体温を下げていますが、外気温が体温より高くなったり、湿度が非常に高いと放熱や発汗ができにくくなります。このように体温を調節する機能がコントロールを失うことで体内に熱がこもり、循環器系、筋肉、や脳神経系などに障害が起きてしまいます。熱中症とはこのように暑さの中で起こる身体の適応障害の総称です。症状により熱痙攣、熱疲労、熱射病に分類されます。最も重症なのが熱射病で、意識障害をきたし、最悪の場合は死に至ることもあります。生命の危険もある熱中症は適切な予防法で防ぐことは可能です。 |
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高齢者の熱中症になりやすい理由 |
高齢者(65歳以上)の方は基礎体温が低いため気温35度は25歳の40度に相当すると言われています。さらに加齢によりのどの乾きや暑さに対する感覚も鈍くなります。また加齢とともに舌の運動障害が低下したりして水分が飲み込みにくくなってむせやすくなり、水を飲むことを控える人もいます。またもともと高齢者は若年者よりも生理的に体内の水分量が少なく、体の老廃物を腎臓より排出するのにたくさんの尿を必要とします。特に要介護者の場合トイレが近くなるのを嫌がり、水分をとらないことも多いようです。このように高齢の方は熱中症になりやすい条件が揃っているといえます。 |
熱中症の対策 |
室内・窓を開けたり送風機などを使い、部屋の空気を動かす。体に直接エアコンが当たらない風向きを調節する。温度の下がりすぎに注意する。温度・湿度の変化に気付きにくいので、部屋の目立つ場所に温度計を置く。
屋外・水筒やペットボトルを携帯し、いつでもまめに水分を補給できるようにする。日陰を歩いたり、帽子や日傘を使ったりして直接日光に当たらないようにする。我慢しやすい人が多いが(特に高齢の方)少しでも具合が悪くなれば、すぐに対処する。 |
水分補給 |
熱中症対策の本命と考えられます。まずは、症状がなくとも水分はしっかり補給する必要があると意識することただし水分のみを取りすぎると「水中毒」になるリスクもあります。1日に摂りたい水分の目安は食事に含まれる水分以外に飲み水として1000ccから1500ccが必要です。一度に飲むのではなく、何回かにわけて摂ることが効果的といわれています。水分を摂りすぎると汗をかき過ぎてよくないという考えは間違いで、体温を下げるためには汗が蒸発して体から気化熱を奪うことができるように汗をかくことは大切です。ただ汗は水分と塩分でできているので水分と同時に塩分を補給する必要があります。むせ対策にはゼリータイプの経口補水液もあります。スポーツドリンクは塩分補給には最適ですが高齢者などには塩分・糖分が多すぎるので、薄めるなどの工夫も必要です。アルコールは利尿作用があり、摂取した水分以上に尿排泄が増加すこともあります。水分補給には適切とは言えません。 |
熱中症のまとめ |
ケアケアの雑誌より拝借して熱中症の対処法を示しました。 |
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