心房細動と生活習慣病 |
心房細動の患者さんは糖尿病・高血圧・の合併の頻度が高く、心房細動の発症には生活習慣病が密接に関連すると考えられています。また高血圧や糖尿病は心房細動の発症のリスクのみならず、心原性の脳梗塞の発症にも大きく影響すると思われます。心房細動から生じる心原性脳梗塞は致死的であり、救命できたとしても重篤な後遺症を起こすことが多く、寝たきり等の後遺症の原因になることが多いです。高血圧や糖尿病を適切に管理すれば心房細動の新規発症も抑制が可能と言われ、心房細動を発症した場合は抗凝固療法とともに生活習慣病などの背景因子の管理が心原性脳梗塞の予防に最も重要です。 |
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I心房細動患者の心原性脳梗塞のなりやすさ(CHADS2スコア) |
以前低リスクの心房細動の患者には抗凝固薬ではなく、アスピリンが代替として、低用量で処方されていましたが、(現在でも処方されている)副作用の問題から、ワーファリンの適応のある患者にはアスピリンは避けるべきという認識が高まっています。抗凝固剤には下記に示すように3つのタイプがあり、そのうちビタミンK拮抗薬(ワ-ファリン)は以前よりあるものですが、食事因子による効果の変動が大きく、PT等の定期的検査も必要なことから、新しいタイプの直接Xa阻害薬や、直接トロンビン阻害薬が多く投与されるようになってきています。CHADS2スコアは下記に示すように心房細動による脳梗塞が起こるリスクを評価するための指標で合計点が高いほど、脳梗塞のリスクが高まります。CHADS2スコア3点の人では、治療しないと1年間に1000人中60人の割合で脳梗塞を起こすこととなります。抗凝固剤飲むことにより、下記に示すように脳梗塞を抑えることができます。副作用(出血のリスク)特に腎障害等ある場合、注意が必要です。主治医と連絡してください。 |
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汗をかく夏は上手補給を心がける |
脳梗塞が最も多い季節は夏です。汗をかくことにより、体や血液中の水分が減り、脱水症状になり、血液がドロドロになり、血栓ができやすくなります。その結果、血管を詰まらせて、脳梗塞発症の引き金になるのです。夏の脳梗塞のを予防するためには、上手な水分補給が必要です。食事で1L、食事以外でも約1Lを目安にして摂取することが勧められています。一度大量に飲んでも吸収効率が悪いため喉の渇きを感じなくとも、少量ずつまめに回数多く取ることがポイントです。特に抗凝固剤服用中の患者さんは、脱水症によって腎機能の低下をきたし、抗凝固剤の投与量の調節が必要となる場合があるので、こまめな水分補給を心がけましょう。 |
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(心房細動とは)のところも参照してください |