大阪府藤井寺市 池田医院 内科・胃腸科・循環器科・小児科・皮膚科・糖尿病専門外来・胃がん、大腸がん検診・往診・在宅医療

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池田医院の糖尿病について
経口内服GLP-1製剤の出現
令和4年より経口投与によるGLP-1製剤が長期投薬が可能となりました。今まではGLP-1製剤は毎日皮下注射、又は週一回皮下注射又は、インスリンとの混合製剤のみですべて注射剤でしたが、薬剤の改良により、内服でGLP-1製剤が投薬できるようになり、血糖の管理の強化や注射剤の嫌がる人にとっては一つの大きな選択肢と成り得ると思われます。
GLP-1製剤の作用
GLP-1はインクレチンと呼ばれるホルモンの一つであり、膵ベ-タ-細胞上のGLP-1受容体に結合して、血糖依存的にインスリン分泌を促進します。また膵アルファ細胞からのグルカゴン分泌を抑制します。GLP-1受容体作動薬は内因性のGLP-1と同様に膵ベ-タ-細胞上のGLP-1受容体に結合して、インスリン分泌を促進します。セマグルチドという名称です。GLP-1は血糖値の降下以外下記に示す多岐の作用を有します
経口GLP-1作動薬(リベルサス)
リベルサスは分子量薬4000のペプチド製剤のため消化管よりの吸収率が著しく低く、このような問題点を克服するため、SNAC(吸収促進剤)という技術を用いて胃粘膜からの吸収効率を高めています。服用に関して注意すべきことがあります。リベルサスの効果を発揮するためには服用前後に胃の中を空っぽにしておくことが必要です。用量は(3)(7)(14)と1か月ごとに増量が基本です。
リベルサスの副作用
胃の不快感便秘下痢等の消化器症状が起こることがあります。低血糖症状、他の糖尿病
治療薬(SU剤、インスリン)等との併用で起こることが多い。
効果がある人ない人
投薬を指示通り守れるかどうかが一番重要なことです。夜間遅く脂質の多いものを多く食べたり、胃の働きが悪く、胃残渣物が朝になっても多く残っているタイプの人はあまり効果が得られなかった人がと当院でも何人か経験しました。指示を守れている人はそれなりの効果を得られています。
 
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