GIとは? |
今注目されている食事療法として食後の血糖値を上げにくい食事をすることが、血糖値のコントロールに有効であるという考え方が注目されています。そのひとつの考え方として、「GI」があります。GIは(glycemic
index)の略で、炭水化物を含む食品を食べた後に引き起こされる血糖値の上昇の程度に従って、それぞれの食品に与えられる指数です。GI値の定義を下に示します。 |
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GIの高い食品、低い食品 |
GIは大きく高・中・低と分けられます。それぞれの食品群の中でGIのより低い食品を選ぶようにすると、食後の血糖値のコントロールに役立ちます。GIが高いと血糖値が急激に高くなりやすく、インスリンがたくさん必要になります。GIが低いと血糖値が食後に急激に上がりにくく、インスリンの量は少なくて すみます。従って低GI食を続けると、膵臓からのインスリン分泌量を節約でき、膵 ベーター細胞の負担を和らげ血糖値のコントロールしやすくなります。 |
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食べ方や調理法で変わるGI値 |
低GIは、食品選びだけではありません。調理方法や食べ方の工夫でも、GI値を下げることができます。他の食品と一緒に食べるほうが、GIは低くなります。下に工夫の例を示しました。 |
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GIとエネルギーを合わせて考える |
低GI食品や、GI値を下げる食べ方をしても、エネルギーを取りすぎては、血糖 のコントロールになりません。医師から指示されたエネルギー量を守るようにしましょう。以下に、主食を低GIにする工夫をした場合のGI値と、そのメニュー1食分のエネルギー(kcal)を示したものです。エネルギーの高いもの(油の多いもの)等は、量を調節して食べるようにしましょう。 |
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低GI食のメリット |
低GI食の目的は、食後の血糖値を急激に上げないようにコントロールすることです。インスリンには脂肪の合成促進作用もあるので、低GIの食事をこころがけ、インスリンの過剰な分泌を抑えることができれば、脂肪がたまりにくく太りにくい体になります。遅い時間に食事をしてすぐに就寝したり、食事時間以外にもスナック菓子や糖分のある飲み物を飲み続けるなど、血糖値が下がるひまがない場合があります。このように食後高血糖が続くと、血液中に脂肪が多くなり、これを放置すと血管が狭く、硬くなってきて動脈硬化を引き起こし、心臓血管疾患(心筋梗塞、狭心症)や脳梗塞から生命にかかわる重大な病気になることも考えられます。低GI食で血管のダメージをすくなくできるよう工夫しましょう。 |
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