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2024に糖尿病学会及び腎臓病学会より、糖尿病における腎臓にかかわる重要な改定が行われそれをご紹介します。 |
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Q1尿中アルブミン排泄の増加は腎症における腎機能低下のリスクとなるか? |
ポイント
尿中アルブミン排泄の増加は糖尿病性腎症における腎機能低下のリスクとなる。
尿中アルブミン排泄の減少は腎機能低下の抑制につながる。
これらのことは以前より周知されエビデンスも証明されています。 |
CQタンパク質の摂取制限は糖尿病性腎症の進行抑制に有効か? |
ステ-トメント
顕性アルブミン尿期以降(腎症3期以降)において、その進行抑制に対して、栄養障害のリスクのないタンパク質摂取制限は有効性がある可能性があるが、臨床的エビデンスは十分ではない。推奨グレ-ドU |
CQRAAS阻害薬(ARB,ACE)は腎症の発症,進行抑制に有効か? |
ステ-トメントアルブミン尿を有する2型糖尿病の腎症の進行抑制にSGLT-2阻害薬が推奨される。推奨グレ-ドA |
CQGLP-1受容体作動薬は糖尿病性腎症の進行抑制に有効有効か? |
2型糖尿病患者の腎症進行抑制にGLP-1受容体作動薬は有効である。推奨グレ-ドB
以上のように重要な部分の改定が記載されています。 |
腎臓病の予後 |
腎臓は沈黙の臓器と言われ、慢性腎臓病(CKD)であっても自覚症状はほとんどなく、GFR(糸球体ろ過機能)を確認することは重要です。治療せず放置すると腎機能が廃絶して、透析が必要となり、日常生活に大きな影響がでてしまいます。また腎臓は心臓と密接なかかわりがあり、どちらかが悪くなると、もう一方も悪くなるという悪循環の関係があります。腎機能が低下すればするほど、心臓病が起こりやすくなったり、入院、死亡リスクが高くなることが報告されています。 |
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治療するとどうなるの? |
SGLT-2阻害薬などで適切な治療を開始すると蛋白尿を減らし腎機能の低下(GFRの低下)を遅らせることが期待できます。治療に向き合うことで、末期腎不全や心血管疾患のリスク軽減が期待されます。またMR(フィネレノン)の作用も示しました。 |
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