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2型糖尿病だと思っていたのに実は1型糖尿病であったということが本内科でもありました。 1型糖尿病の中には数年かけてじょじょにインスリンの分泌が悪くなっていくもの緩徐進行1型糖尿病:SPIDDMがあります。また、急性発症1型糖尿病も発症時にはインスリン分泌が保たれていることが少なくなく1型糖尿病と診断できないことがあります。緩徐進行1型糖尿病では早い段階からのインスリン治療がすすめられます。その結果、安定した血糖値のコントロールが長期にわたって得られやすく合併症の予防や進行防止につながると考えられます。 |
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インスリンの作用 |
血液の中のブドウ糖を血糖といいますが、ブドウ糖は小腸で吸収されたあと肝臓を経由し、血流にのって全身に行き渡ります。インスリンは膵臓から分泌されるホルモンで、唯一血糖値を下げる働きがあり、主に筋肉、脂肪、肝臓で大きく作用します。インスリンが血液の中のブドウ糖を筋肉や脂肪へ汲み出すとともに肝臓でのブドウ糖の放出をおさえるからです。汲み出されたブドウ糖は筋肉ではエネルギー源として利用されますが食べ過ぎによる余分なブドウ糖は脂肪に変わって貯蔵されるため、運動不足とともに肥満につながります。 |
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糖尿病の型について |
1型糖尿病は血糖値を下げようとしても、ひとつの原因として膵臓のベーター細胞に自己免疫という炎症が起こり、ベーター細胞が破壊され、インスリンの分泌ができなくなります。詳しいメカニズムはまだわからないこともありますが。足りない分をインスリン注射で補う必要があります。インスリン注射をしなければ生命の維持ができない状況になることも考えられ、以前はインスリン依存型糖尿病と言われていました。 |
2型糖尿病ではインスリンの分泌が低下したり、運動不足や肥満のために、筋肉や脂肪細胞でインスリンの作用不足が起こり引き起こされます。ベーター細胞が血糖値を下げようと必死に頑張りますが、日々の生活習慣の乱れにより膵臓に大きな負担がかかってしまい、インスリン分泌が追いつかない状態になります。軽度であっても糖尿病の発病のころにはベーター細胞の機能は半分になっているということです。生活習慣の改善や適切な薬物治療で膵臓への負担を減らしてあげます。進行した2型糖尿病やいわゆる糖毒性の場合はインスリン治療が考慮されます。約95% の糖尿病が2型です。 |
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どのようにして糖尿病の型を知ることができるのか? |
1型糖尿病のなかには、数年かけて徐々にインスリンの分泌が悪くなっていくもの緩徐進行1型糖尿病;SPIDDMがあります。急性発症1型糖尿病も発症時にはインスリン分泌が保たれていることが少なくなく、1型糖尿病と診断できないことがあります。緩徐進行1型糖尿病では早い段階からのインスリン治療がすすめられます。その結果安定した血糖値のコントロールが長期的にわたって得られやすく、合併症の予防や進行防止につながると思われます。 生活習慣病とは関係なく起こる1型糖尿病は子供だけでなく中高年にも発症します。1型糖尿病では膵臓の細胞に対する炎症反応・自己抗体を認めることが多いので。自己抗体・抗GAD抗体・IA-2抗体を調べることにより1型糖尿病かどうか推測することが可能です。糖尿病の型を区別する必要があるのは適切な治療を進めるために有用性が高いと思われます。 |
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