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EPA(イコサペント酸)AA(アラキドン酸)は体に必要な脂肪酸で、どちらも食事などから摂取しなければなりません。血液中のこれらの脂肪酸の比「EPA/AA比」が低いと動脈硬化から起こる病気になりやすいです。従って動脈硬化性疾患の予防にはEPA/AA比が重要と考えられます。 |
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EPAは体の味方? AAの摂りすぎの悪い理由? |
下図の脂肪酸の中で、n-3系のEPAは青身魚などに多く含まれており、血液中のコレステロールや中性脂肪を低下させ、炎症や血栓を防ぎます。同じ脂肪酸でも食物油や動物性脂肪に多いn-6系のリノール酸は、体の中でAAに変化します。現代人の食生活は、n-6のリノール等を多く摂取しがちで、その結果AAが過剰となり、炎症や血栓ができやすくなります |
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日本人のEPAの摂性疾患の増加取減少と動脈硬化 |
近年日本人の食生活の欧米化によりEPA摂取量が減少し、逆に動脈硬化から起こる脳梗塞や心筋梗塞による死亡が増加しています。 |
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EPAの多い食品群 |
EPAはさば、まぐろ、いわし等の青身魚に多く含まれます。現在では高純度のEPAの医療製剤も治療に使われます。(閉塞性動脈硬化症の足のしびれや高脂血症) |
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EPAの投与(高純度)によるEPA/AAの上昇と心臓病の減少 |
本内科も参加した大規模臨床試験JELISで5年間のEPA剤投与により血液中のEPA/AA比 は大きく上昇し、心臓病(心筋梗塞、狭心症)を起こす割合が低下しました。 |
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