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このような胃の働きの乱れは、病院で行う一般的な検査では、異常として認められないレベルでも、患者さんにとっては、つらい胃もたれや胃部の不快感を引き起こします。検査では、異常がみつからないのに胃の機能(働きが)原因で症状が起こることからこれを機能性デイスぺプシア(functional
dyspepsia)と呼んでいます。
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日本人の4人に1人は、上部消化器症状に悩まされ、3人に1人は患者さんとして医療機関へ受診し、診療を受けています。また、上部消化器j症状を訴える患者さんのうち半数以上は、内視鏡的には全く異常がなかったと報告されています。
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機能性ジスペプシア(FD)の定義と分類 |
機能性消化管障害の国際基準であるROMEⅢが発表されて、機能性ジスペプシア(FD)の診断基準として、症状が食事で誘発される「食後愁訴症候群(PDS)」と食事とは、関係なく生じる「心か部痛症候群(EPS)]が設定されています。特にPDSがFDの主症状とされ、その原因としては、食後十分に胃底部が膨らまない適応性弛緩障害があげられます。 |
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慢性胃炎と機能性ジスペプシア |
非常にわかりやすく言えば、慢性胃炎は、大きく分けると、組織学的な胃炎へリコバクターないし化学的胃炎(胃酸)それと症状機能的な異常を代表するFunctional
dyspepsiaに分かれるということです。 |
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機能性ジスペプシア(FD)の診断 |
本内科でもこのような患者さんは、多く受診されています。重要なことは、悪性腫瘍、消化性潰瘍、胆石症などの検索を行い、器質的疾患の否定をすることです。そのため、胃内視鏡、腹部超音波、ピロリ菌のチッェク、血液検査などが必要です。 |
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機能性ジスペプシア(FD)の治療 |
① 生活習慣の改善
乱れた胃の調子を整えるために原因となっている生活習慣の改善が大切です。
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② 投薬
さまざまな原因が考えられるので患者さんによって飲む薬が違ってきます。
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