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中食とはコンビニ・ス-パ-で売られている調理済みの食品のことで、核家族化やライフスタイルの変化に伴い、調理済み食品の利用が増えています。今回は資料をもとに調理用食品の選び方・組み合わせ方の要点を述べます。特にコンビニ・ス-パ-でよく調理済み食品を購入する人、多彩な品揃えから何を選べば良いかわからない人、栄養成分表示ラベルをどのように活用したら良いかわからない人はぜひ参考にしてください。 |
中食の糖尿病食としての問題点 |
中食の商品は確実に売れて利益が出ることが最優先となり、リピ-タ-が多くボリュ-ムが多く、食べ応えがあり、価格の割に満腹感が得られ、食品材料や手間も業者にとってよりコストパフォーマンスが高いものを考えることにより、必然的にどうしても、野菜、蛋白質の食材が少なくなってしまいます。従って栄養的には、炭水化物と脂質の割合が高くなり、食塩も多くなります。またほかにアルコ-ルの誘惑もあります。最近はヘルシ-志向の潮流もありますが、上手に活用できている人は少数派ではないでしょうか。外食や中食の多い糖尿病患者さんは栄養バランスを崩す罠にはまらないように意識を持つことが肝要です。エネルギ-量は考えていても、炭水化物の中身である糖質・食物繊維が血糖値に及ぼす影響の違いや蛋白質の量、脂質の種類と量が血糖値に与える影響まで、栄養素の役割理解してメニュ-選びをする人は少ないように思われます。糖尿病ケアの表を拝借しました。 |
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外食.中食を選ぶコツ(注意すべきポイント) |
1)1食あたりのエネルギ-量を理解して、例えば1食600㎈であれば少し500㎈台まで減らすことを考える。低エネルギ-の食材との組合わせを考える。、家族とシェアする。
2)栄養素の配分・必要量の過不足を考慮する。食物繊維の多い野菜や糖質の少ない飲み物、n-3系脂肪酸を含む魚や油、脂質の少ない肉、大豆食品などの血糖値スパイク(食後高血糖)を起こしにくい食材を取り入れる。
3)食塩の摂りすぎないこと。糖尿病の合併症の予防のためできる限り、うすい味に慣れる。
4)食物繊維、Ca、ビタミンを確保する。生野菜、冷凍野菜、果物、乳製品を常備する。
5)高齢者糖尿病でフレイルでサルコペニア(筋肉減少症)の人は運動に加えて筋肉量が減らないように適切なエネルギ-量と蛋白質の量を確保する。ただし腎機能に気をつける。 |
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よくある中食の組み合わせの組み合わせと注意ポイント |
例1 特に男性に多い組み合わせです。何が問題でしょうか? |
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答 炭水化物を重ねて摂っている。野菜が不足している。 注意ポイント 糖質と食物繊維は一緒にとること |
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例2 特に高齢の方や女性に多い組み合わせです。何が問題でしょうか? |
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答 菓子パンは主食?嗜好品!糖質の摂取量が多い。ジュ-スは血糖が急上昇する。
注意ポイント 炭水化物.糖質で固めない。 |
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栄養成分表示ラベルを確認しましょう。 |
一例を表示します。 |
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主食、主菜、副菜をバランスよく組み合わせましょう。 |
主食 血糖値を上げる糖質が多い主食は、適量にすること
主菜 蛋白質を加えること、油脂(脂肪)には注意を払うこと
複菜 食物繊維が多い野菜や海藻類を忘れずに摂ること! |
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その他に注意すべきこと |
1)サラダのドレッシングや付属のソ-ス類は塩分量や脂肪の量を考慮して、残すこと
2)加工品には様々な甘味料が含まれていて、それぞれの特徴を知って選ぶこと
3)間食は低カロリ-.低糖質を心がけること、お菓子より、カットフル-ツやヨ-グルト
がおすすめ カロリーが少なく、小腹を満たしやすい。血糖値が急に上昇しにくい。
しかし多く食べたらお菓子と同じこと
4)アルコ-ルはエネルギ-が高くとも栄養素がほとんど含まれていないので、 食事の代わり
にはならない。飲みたいからといって食事を減らすと、栄養のバランスが崩れてしま
う。医師に許可されたアルコ-ル量を守ること。飲酒時のおつまみの食べ過ぎにも注意
すること |
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