|
|
|
便秘で悩みのある方が多く、本内科でもいろいろなご相談をうけたまわることが多いです。
特に高齢の方で排便時のいきみに使う筋力の低下を伴うことが挙げられます。また日頃からの活動性の有無が便秘に影響していることも多いと思われます。もう一つ重要なことは大腸がん等の器質的な便秘を見落とさないようにすることです。 |
便秘になったら注意すべき6個のポイント |
1)必ず毎日朝食をとりましょう。
朝食は便意を促すきっかけとなるので必ず毎日食べましょう。
2)バランスの良い食事
一日3食バランスのよい食事、特に繊維分の多い食品(野菜類、豆類、イモ類、海藻、果物)を摂るようにしましょう。食物繊維は、便の量を増やしたり、有害物質を吸着する働きがあります。
3)水分をしっかりとりましょう。
腸の内容が通過しやすいように水分を多く摂りましょう。
4)適度な運動をしましょう。
適度に体を動かしたり、お腹をマッサ--ジすることにより、腸に刺激が与えられて排便が促されます。
5)排便のリズム
規則正しい日常生活を送り、朝食後にトイレにいくように習慣をつけましょう。
6)乳酸菌等の摂取
以前からあるセンナ系の便秘薬は長期連用すると効果が低下し、量を増やさなければ効き目がなくなったり、腸の粘膜に色素沈着が起こったりします。乳酸菌製剤は腸内環境を整える意味で、便秘薬に通りすぎず、自然な排便を目指すことも一案です。 |
|
あなたの便のタイプ |
便を確認することは自分自身の健康状態を知ることにつながり、下記のイラストを参考に、
自分の便どのタイプかチェックしましょう。タイプ4が理想的な便の正常です。 |
|
一日あたりの必要な食物繊維量 |
食物繊維の摂取量が不足している便秘の人が、食事により適切な量の食物繊維をとると、便秘にはよいですが、一方で食物繊維を摂りすぎると、むしろ便秘が悪化することもあると言われています。 |
|
|
洋式トイレでの理想的な排便の姿勢 |
前かがみの姿勢で便座に座っていきむのがよいと考えられます。そのメカニズムを下記に示しました。 |
|
便秘の定義とは? |
慢性便秘症の診療ガイドライン(2017)では本来対外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態としています。従って排便回数の減少だけではなく、排便困難感や残便感の有無等も考慮して便秘かどうかの判断が必要です。 |
プロバイオティクスとは |
腸内細菌のバランスを整える善玉菌のことで腸に良い影響を与える生きた微生物のことです。乳酸菌やビフィズス菌があげられます。ヨーグルト等の食品に含まれています。 |
|
|
|
|
|
|
腸内マッサージの仕方 |
痛くない程度の軽い力で押す。向かって時計回りに押す。食べ物が通過する順番に押してあげることで、便の排泄を促すことが期待できます。 |
|
果物に含まれる便秘の改善に効果を発揮できる成分は? |
有機酸(クエン酸),果糖、食物繊維はいずれも効果があるとされています。
また牛乳に含まれている乳糖も腸内細菌のえさとなり便秘の改善に役立つと考えられます。
したがって下痢の時は調整すべきものです。 |
|
|
|
|